第17章 お揃いと事故
サスケが教室へ向って、しばらくしてからリクも向った。
教室に入ると、ほとんど席が埋まっており、ウロウロと席を探していた。
「リクちゃん…。隣、空いてるよ。」
声をかけてくれたのはヒナタだった。
『ヒナタぁ!あんたって子は…!大好きよほんと!』
リクはヒナタに抱きついてから、ヒナタの隣に座った。
「今日の服、サスケくんとお揃いにしたの?」
『それが違うの!偶然同じだったの。笑えるでしょ?』
「ふふっ、本当に仲がいいんだね。」
ヒナタにも指摘されて、やはり変えるべきだったかと少し反省した。
何だか照れ臭くて、目を反らすと、ナルトとサスケが睨み合っている姿を見つけた。
『ヒナタ!ナルトくん合格してるじゃない!良かったね!』
「う、うん。本当に…、良かった…。」
話題を変えることに成功したリクは、『よし。』とガッツポーズをした。
(そんなに照れて…。ヒナタが本当に可愛い!)
そんな事を思っていると、サスケガールズの声が聞こえてきた。
どうやらナルトに何か言っているらしい。
「ナルトォ!あんた、サスケくんにガンタレてんじゃないわよ!」
「そーよそーよ!離れなさいよ!」
その中にはナルトが可愛いと言っていたサクラの姿も。
(ナルトくん…。春野さんにあんな事言われて凹んでないのかな。あなたには、ヒナタがいるよ、ヒナタが。)
心の中でつぶやきながらその様子を眺めていると、事故は起こった。