第17章 お揃いと事故
ゲラゲラと笑いあった後、着替えるのも面倒だと言う事で、そのまま会場に向かう事にした。
アカデミーが今日の会場な訳だが、そこに行くまでには、いつもお世話になっている八百屋さんや肉屋さんが沢山あるのだ。
その店の前を通るために、おじさんやおばさんに声をかけられてしまう。
「リクちゃん、サスケくん。今日から忍者なんだってねぇ。…二人服を揃えて。ほんと仲良しなのね。」
「サスケ!おめぇ、これからもリクちゃんと仲良くやんなよ。服みてぇにさ!帰り、うちに寄りな!サービスしてやる!」
リクは全て笑顔で対応する。
しかしこれは本当に偶然で、合わせたわけではないのだが…。
まさか商店街の皆さんが、ここまで服にツッコミをいれるとは予想外だった。
『サスケ…こんなに声かけられるなんて…。事故ったね。着替えればよかったかな。』
「言わせておけ、意図的でこうなったわけじゃない。」
言葉はツンツンしてるけど、耳まで赤い。
これは、照れてるのだ。
『ふふっ、可愛いなぁ!そんなサスケも好きよ!』
「なっ…!いきなり何を…!?」
『思った事を言っただけ!照れ屋なんだから!』
不満そうに睨まれたが、ここは受け流す。
そんなこんなをしているうちに、目的地へ到達した。