第17章 お揃いと事故
タタッとリクが走ってくる軽快な音がした。
そしてドアが開く。
「おい、遅いぞ…。…は?」
『ごめん!ってかそんなに待たせて、な……え?』
出てきたリクの姿をみて、サスケはあんぐりと口を開けてしまった。
それの反応はリクも同じもので…。
『え…?お揃い……!?』
サスケの任務服は、リクのそれとほとんど同じであった。
違いは、ケープと、うちはの家紋だけ。
色も形もほとんど同じであるのだ。
しばらく固まった後、2人は吹き出した。
「ククッ…。なんだよ、お揃いって…偶然にもほどがあるだろ…。」
『あははっ!まさか過ぎるよ、趣味も一緒なわけ?ふふっ…。』
「お前…まさかっ…。ワザとじゃねぇよな…クク。」
『そ…そんなわけないじゃん…。だめだ、笑いすぎてしんどい。」
腹を抱えて笑いあう。
まさかの事態すぎて、笑うしかない。
サスケは「これほどまで自分が笑えるのも、リクのお陰だな」なんて思う。
今日は快晴。
サスケとリクの笑顔のように、蒼い空には雲ひとつなく、澄み渡っている。