第17章 お揃いと事故
まだ人通りの少ない道を2人で歩く。
しばらく歩くと目が覚めてきたようで、リクは、やっと通常運転を始めた。
その様子に、サスケはため息をつく。
(…低血圧って、どうやったらなおるんだ?)
今度それに関する本を読もうと、密かに決めた。
『やっと忍者になれるよ!沢山任務もこなしてさ、サスケを守れる程、強い忍者になってみせるわ!』
サスケの悩みをよそに、隣で熱く語るリクをみて、フンと笑う。
「守ってもらわなくても大丈夫だ。俺の方が強くなるからな。」
「何よ〜!」と隣でジタバタするリクをみて、自身の口元が緩んだのがわかった。
(俺は、幼馴染を守れなかった。だが、今度こそ、こいつは守る。どんな敵からも。)
初めてリクと里を回った時。
あの時の決意を再び胸に、サスケは前を向いた。