第17章 お揃いと事故
毎朝、リクを起こすのはサスケの日課になった。
元から低血圧らしく、目覚めが悪いと逆ギレされたりするので、最高に面倒である。
また寝ようとするリクを、ベッドから引き摺り下ろす。
(…全く。俺はオカンか。)
嫌なわけではないが、リクがこの里に来てから毎日これだ。
いや、一度は自分で起きろと言って、起こさなかった時があった。
その時、リクは盛大にアカデミーに遅刻して、『なんで起こしてくれなかったのか』と怒られたのだ。
理不尽だと思ったが、リクに弱いサスケは押し負け、気づけば日課となってしまった。
「ほら、散歩行くぞ。」
身体を動かすと目が醒めるというので、朝の散歩にはリクを引っ張り出して一緒に歩く事にしている。
そして公園で少し修行をして帰る、と言うのも日課である。
『ん〜っ、いつものだね〜。パジャマで良い?』
「さすがに止めておけ。汚れるぞ。」
リクが着替えるというので、サスケは玄関でが着替え終わるのを待った。