第15章 負けない
無条件で信頼を寄せてくるリク。
見た目が可愛いだのと、男子の話題に上がっているが、こいつはそれだけじゃない。
忍術体術文句無しだし、優しさと心の強さを兼ね備えた奴。
『私ね、サスケガールズに毛嫌いされてるけどさ。何でかわかんないけど、サスケと一緒にいたいのよ。
話したいし、修行だってしたいし。サスケは迷惑?』
心配そうにこちらを見る。
迷惑?そんな事、考えもしなかった。
ってか、サスケガールズってなんだよ。
「今日は帰るぞ。傷見てやるから。散策はまた明日だ。」
いろいろと言いたい事があったが、素直に思った事は言えなくて、リクの前で背中を向けてしゃがむ。
『え、いいよ!歩ける!』
「うるさい、さっさと乗れ。」
少しの間沈黙が流れた後、背中に重さを感じた。
『お、お願いします。』と耳元でボソッと言ったリクが可愛いと思う。
そんな彼女をおぶって、家へと向かった。