第2章 家族
「みんなで話し合って決めたの。
ソラちゃん、しっかりしてるけど、まだとても小さいし。
私も娘ができたら嬉しいわ。
しばらく噂が消えるまで、外に出てはいけないという条件付きだけれど…。」
そういってミコトはソラに笑顔を向けた。
「親友の…、サクヤの子だ。それにあいつに頼まれたしな。」
フガクも歓迎の言葉を述べる。
『い、いいんですか…?』
ソラは震える声で確認した。
「ええ!じゃあ決まりね!今日から貴女は私とフガクの子。うちはソラよ!」
この日久しぶりに、ソラに心からの笑顔が戻った。