第2章 家族
『そうですか…。教えていただいて、ありがとうございました。』
悔しいが、もう取り戻せない。
全ての悲しみを、無理やり胸にしまいこんだ。
そして、フガクに礼をした。
すると、続けてミコトが話をはじめた。
「ソラちゃん、もう一つね、話があるの。」
顔を上げて、優しく話すミコトをみた。
「ここで、一緒に暮らしましょう。新しい家族として。」
この言葉に、ソラは信じられないと、目を見開いた。
もう一度、失ったものを与えてくれるというのか。
こんな、約束も守れない自分に。
そして、フガク、イタチ、サスケの順に顔をみる。
みんな、笑顔だった。