第15章 負けない
サスケはアカデミーを走り回っていた。
ここは意外と、広いのだ。
「クソ…、どこにいるんだよ!!」
どこに行ったか、何かヒントでもあればいいのだが。
「…サスケくん、まって!私なら直ぐに見つけられる!」
振り返ると、リクが仲良くしてるヒナタ。
リクの事に必死で、ヒナタがついてきている事に気付かなかった。
「まかせて」というヒナタは、白眼を使い、すぐさまリク居場所を探す。
正直、話した事もほとんどなかったし、地味なやつだと思っていた。
しかし今は、とてもいいヤツだという事は分かる。
リクのために、ヒナタも必死なのだ。
「いた!!…うそ、クナイ!?」
「…は!?」
ヒナタのお陰で、場所を特定できたものの、その言葉を理解するのに数秒かかった。
「…リクがやられたのか!?」
「ううん、今はシカマルくんが、術で止めてくれてる、急がなきゃ…!」
心の中で、シカマルに感謝し、早急にその場へ向かった。