第15章 負けない
ハッと声のする方を見ると、クラスメイトの男子2人。
「…めんどくせーけど、こういう事は、男として見過ごすわけにはいかねぇよな。」
「君たちとりあえず落ち着いたら?」
確かシカマルくんと、チョウジくん。
「何よ!あんた、歌神リクの味方する気!?」
「味方もなんもねぇよ。冷静になれ、こいつはお前らに何もしてねぇだろ。
それに、クナイなんて危ねえもん、出すんじゃねぇよ。
ったく、めんどくせー。」
影真似の術、同じ動きを影の繋がった相手にさせる、奈良家の秘伝忍術…らしい。
シカマルがそれを利用して、クナイを仕舞わせる。
「そんな事して、後で辛いのは君たちの方なんじゃないの?」
チョウジの言葉に、女子達が一瞬固まる。
リクは2人に感謝し、詰まっていた息を吐いた。