第15章 負けない
「あんたって、ホントうざいのよ!」
そう言って、椅子で殴られるわ、砂を投げられるわ、蹴られるわ。
痛かったけれど、こんな奴らに負けてたまるかと、リクは皮肉を言う。
『何が気に入らないのか知らないけど、こんな事してる暇があれば、修行でもしたら?』
サスケガールズの過激派代表のアミちゃんをはじめ、5人くらいを相手にしている。
いじめっ子体質なのか知らないけど、昨日あれだけサスケに言われたのに懲りないなんて、逆に尊敬をするに値する。
「そのあんたの減らず口、聞けないようにしてあげる…!」
『悪かったわね、私は負けず嫌いなの。どれだけ言われても、言い返してやるわよ?』
そう言ってまた、殴られるわ、蹴られるわ。
耐えられない痛みではいけど、痛い事は痛いのだ。
(まったく…。人を傷つけるなんて、本当に脳がないのかしら。私はクラスみんなと仲良くしたかったのに…なんかなぁ。)
心の中では盛大な溜息をつく。
でも、こちらから手は出さない。
耐え忍ぶ事にした。