第15章 負けない
その後の授業は普通に受けて、放課後になった。
今日は朝以降は廊下に立たなくて済んだ。
いや、それが当たり前なのだが。
サスケは「門で待ってる」と一言言うと、さっさと教室を出て行った。
そう、昨日の続きの里散策、その後は修行である。
(今日はどこ行こっかな。昨日は商店街だったから…もっと端の方とか行ってみたいなぁ。)
準備を終え、ヒナタにバイバイと言って、ルンルン気分で教室を出る。
しかし廊下に待つのは、昨日の女子数名。
…またしてもサスケガールズに捕まった。
『…なに?用事でもあるの?』
「来な!」
『え!?い、痛いよ!離して!!』
髪の毛を引っ張られ、また、昨日の昼休みと、同じところに連れて行かれる。
『私、これから用事があるのよ。どいてくれない?』
「サスケくんでしょ?でも、サスケくんのところに行かせない。」
訳が分からないと、彼女らを見る。
向けられた目は、恐怖を覚えるほど冷たいものだった。