第15章 負けない
「歌神ってさ、いいよなー。あんなに可愛いのに、着飾らないとことか!優しいしよぉ〜!パジャマなんてピンクだぞ?可愛い過ぎるぜ。」
「そうそう!しかも強いんだぜ?それなのに、ちょっと抜けてて守りたくなるっつーか?」
「他の女子とは比べもんにならねぇよな!実は俺、歌神の事、気になる…」
「あ!俺も俺も!!」
リクが出て行ってから、クラスの奴らが話しはじめた。
その内容に、何故かイラっとする。
「良いよなサスケ!歌神の隣でよぉ!席変わってくれよ!」
急に話を振ってこられて、更にイラっとする。
" 俺に関わるな "と、言わんばかりの殺気を放ち、黒板の片隅を見つめた。
(クソ。リクのやつ、こんな奴らに目ェ付けられるなんて、お前やっぱりバカだな。)
自分が何故イラついているか理解出来なかった。
この場にいないリクに、少しだけ八つ当たりしたサスケだった。