第15章 負けない
『まったく…。間に合ったのに。付いてないわ。』
結局、イルカ先生に廊下に立ってろと言われてしまった。
リクより更に遅れてきたナルトと共に。
取り敢えず授業が終わり、リクはトイレで服を着替え、教室に戻る。
しかし、教室には男子ばかり。
『あ、あれ?女の子どこいったの?』
訳がわからなくて、座っているサスケに聞く。
「次はくノ一の授業があるんだ。みんなそっち行ったぞ。あと、服が逆だ。」
『し、知らなかった…。えへへ、本当だ、ありがとう。』
そうか、移動教室ってやつか。
サスケに指摘された服を元の通りに着なおして、廊下へ出た。
「リクちゃん、こっちだよ!」
控えめな声で、私を呼ぶ子の名は、もちろんヒナタである。
『ヒナタ…!ありがとう!どこ行けばいいか分かんなかったのよね!』
良い友達を持ったものだと、心がジーンと熱くなった。
ヒナタに連れられ、目的の教室へと向かった。