第14章 散策
結局押し負けて、リクとサスケは一緒に夕御飯を食べた。
『あのさ、これからも一緒に食べない?私が作るからさっ。』
『どう?』と提案するリクをじっと見た。
…正直言って、リクの飯はうまい。
弁当にしても、今食べているものにしても。
それに、一人で食べるよりも随分と楽しい。
これは、誰でも楽しいって訳じゃなく、多分リクだからだろうが。
「…たまには俺も作る。」
『えっ!いいの!?やったぁ!』
サスケの言葉をちゃんと肯定と受け取ったようで、リクは大いに喜んでいる。
今日、初めて会ったとは思えない。
ずっと昔から一緒にいるような感覚。
姿を重ねるのをやめると言ったが、やはりこれは幼馴染のソラに、リクが似ているからだろう。
歌神リク…か。