第14章 散策
(こいつ…!豪火球の術まで使えるのか。しかも、威力は俺以上…!!)
これはマズイと、次の手を考えようとした瞬間、目の前にリクが現れた。
「し、しまっ…」
『サスケぇ!しっかり受け身、とるのよ!!』
その言葉に返事をする間も無く、サスケの身体は思い切り上へ蹴り上げられた。
何度か蹴り上げられ、身体は上空へ上がっていく。
うまくバランスが取れず、ガードしきれない。
『いくわよ!しっかり踏ん張りなさい!』
サスケはリクの踵落としをモロに食らい、地面に叩きつけられた。
『必殺、天空落とし!なーんてね!』
なぜだか嬉しそうに、技に名前をつける彼女の声が聞こえた。
「っ…!痛ぇ…。」
サスケは反撃しようと立ち上がろうとしたが、その上にリクが跨り、サスケの首に指を当てた。
『ふふっ、私の勝ちね!』
リクは笑顔だった。