第14章 散策
『ここで、いつも修行してるの?』
森の中の少し開けた場所。手裏剣やクナイの痕、忍術の痕が沢山ついていた。
サスケがどれだけ努力してきたか、わかる場所だ。
「ああ。今から一回、実践的にやってみたい。その相手をしてくれ。起爆札以外何でもアリだ。やるぞ。」
『えっ…!いきなり!?』
正直言うと、さっきの団子はまだ消化できていなかったが、すぐに距離を取り、クナイを構えた。
「いくぞ。」
サスケが印を結ぶ。
「火遁!龍火の術!」
『ちょっ、タイム!』
炎が龍のごとく、リクに襲いかかってきた。
それを寸前でかわし、作戦を練るために木に身を隠した。
(もう!せっかち!やるしかないじゃない!…それに、さっきの火遁…。まともに食らえば大変ね。)
『なんて身勝手なのよ!』と、陰で小さく呟く。
…作戦は、立てた。
リクは木の影で印を組み、影分身を出した。
そして、今いる場所に影分身を置き、逆側へ移動した。