第14章 散策
『じゃあ、用も済んだし!出発よ!』
何故だかハイテンションなリクに、サスケは質問の答えを諦めて、自身の目的を話した。
それは、彼女と組手をしてから決めていた事。
一人でできる事には、限界があるからな。
「リク、今から修行に付き合え。」
そう言うと、リクは今までの元気が急になくなり、この世の終わりの様な顔でこちらを見てきた。
『え…。里を一緒に回ってくれるんじゃないの…?』
今にも泣き出しそうなリクに、少したじろぐ。
「…はぁ。じゃあ、一緒に回ってやるから、その後俺の修行に付き合え。」
すると、またリクの顔に笑顔が戻る。
『ありがとうサスケ!!もう!大好き!』
「いきなり何言ってんだよ。」
サスケはもう1度ため息をついて、はしゃぐリクの後をついていった。
「…単純なヤツ。」