第14章 散策
リクとサスケは火影の執務室に着いた。
ドアをノックすると、「入れ」と声がした。
『こんにちは、昨日はありがとうございました。』
「おお、リクか。それにサスケまで…。アカデミーはどうじゃ?」
『あ、サスケは友達になったんです!他にアカデミーでも何人か友達もできました。授業は少し退屈ですが、楽しいです。』
「そうか、困った事があれば、いつでも来なさい。サスケ、リクを頼んだぞ。」
サスケが頷くのを確認し、三代目はニコリと笑った。
三代目に礼をして部屋を出ると、サスケに質問される。
「何故火影に今日の報告をする?」
『え、なんでって言われてもね…うーん。』
そりゃあ、昨日三代目に救われて、今日からアカデミーにも通えるようにしてもらって。
礼を言うのは当たり前だ。
しかしそれを話すには、少々時間がかかる。
はやく、里を回りたい。
『んー、歩きながら教えるわ!』
そう言うと、サスケは「分かった」と言って、はしゃぐリクの後を追った。