第14章 散策
「おい、リク。ちょっと付き合え。」
リクは、サスケの言葉に感動した。
『こんな所に、里の案内を進み出てくれる良い奴がいた!』という風に。
『うん!付き合って!そうと決まったら、まずは三代目の所よ!』
「お、おい!何を言ってる…。俺は修行を…。って、聞け!止まれ!」
サスケの制止なんて、聞いてやらない。
リクはサスケの手を取り、全力で走り出した。
「ちょっと〜!サスケくーん!!」
「えー!やだぁー!私と一緒に行こうよー!」
その場にいた女子が、「きゃー」と騒ぐ。
『サスケって、やっぱ人気なのね』
「あんなの、鬱陶しいだけだ。…ていうか止まれ!」
リクは、ニヤリと笑う。
さっきも言ったが、制止なんて聞いてやらない。
里の散策、楽しみだ。