第12章 アカデミー
(サスケくん…!他の子達と、動きが全然違う…!)
サスケの蹴りを一発受けて、分かった。
サスケは、強い。
(私も、本気だしていいよね…!)
リクは、左上段に蹴りを入れる。
しかしそれは、難なくガードされて、カウンターを喰らった。
『わっ…!あぶなっ!!』
クルリと後方に回転し、距離をとる。
着地したところを、今度はサスケが攻めてくる。
まずは蹴り、その次は右のパンチ。更に、もう一つ蹴りを連続でいれる。
そして、リクが両手でガードした時、サスケがニヤリと笑った。
手は全てふさがれ、サスケが左手の拳をリクの腹めがけて思い切り振る。
『…やばっ!』
リクは咄嗟に、足を思い切り振り上げて、サスケを蹴り飛ばす。
木の幹に背をぶつけたサスケが、「チィ」と舌打ちをしてからニヤリと笑い、立ち上がる。
リクはもう一度、構える。
そして、サスケとリクは同時に蹴りだし、互いの拳をぶつけた。
その時、約束のチャイムが鳴り響いた。