第12章 アカデミー
「なによ、あんた、サスケくんに文句つける気?」
サスケガールズ隊長は、さっきの砂かけアミちゃんだった。
そーよそーよ!と周りの子も叫びだした。
「…っ、リクちゃん…。」
心配そうにヒナタが気を使ってくれたが、"大丈夫よ"と笑顔を向けた。
視線を感じてサスケのほうを見ると、何故かリクの顔を見て固まっていた。
『え、なに、サスケくん。私の顔、変?』
サスケは、返事をする代わりにふいっと別の方を向いてしまった。
(なによ、返事ぐらいしてくれても良いじゃない。)
心の中で大きく溜息をついた。
「じゃあリクも、手裏剣投げてみてくれるかな?」
落ち込んでいると、イルカ先生に言われたので、手裏剣を構えて投げた。
それはサスケの投げた後だったが、的の中心に、全て刺さった。
「おお!完璧じゃないか!」
「リクちゃん、すごい…。」
イルカ先生とヒナタが賞賛の言葉を述べてくれたので、 リクは少し照れたように頭を掻いた。
サスケはその姿を見て、更に驚きの表情を出していた。