第12章 アカデミー
結局分身の授業は、ヒナタと仲良くなって終わった。
次は男子も一緒に手裏剣の授業。
(手裏剣かぁ。それなら練習になるな。)
リクはどんな投げ方をしようかと考える。
授業が始まるとすぐ、黄色い声がした。
『ヒナタ、あれなに?』
黄色い声の原因、女子の群れを指差して尋ねると…
「あ、あれはね。サスケくんだと思う。」
『サスケくんって、うちはサスケ?』
「うん、みんなに人気があるんだ。」
ヒナタがそう説明してくれた。
(あのサスケくん?無愛想なのに、人気なの?)
どんなもんかと、リクとヒナタは"うちはサスケ"のもとに向かった。
そこでは、見本として、サスケが手裏剣を投げており、投げた手裏剣はほとんど的の中心を射ていた。
周りで歓声が上がる。
しかしリクは、サスケの手裏剣術を冷静に観察していた。
『おー、これは凄いわね。でも力みすぎかな。』
思っていたことをポロっと口に出してしまい、サスケガールズ(今命名したのだが)に睨まれる羽目になった。