第12章 アカデミー
一限の授業は退屈だった。
男女別れて分身の授業。外での授業だ。
(あーあ、分身なんてちょろいものよ)
練習する気にもなれず、リクは木陰で居眠りをしていた。
気持ちよく寝ていると、突然体に衝撃が走った。
犯人は同じクラスの子。それと、その取り巻きの女子。
「何居眠りしてるの?分身出来ないの?だっさぁーい。しかもなんでサスケくんの隣なわけ?編入生だからって調子乗ってんじゃないわよ。」
「そーよ!アミちゃんの言うとおりよ!」
(一体なに?人が気持ちよく寝かけてるってのに。サスケくんの隣なだけで、なんでこーも怒られなきゃならないの?)
ケラケラ笑う女子達を、相手にするのも面倒くさかった。
というか、眠たすぎて、話す気が起きなかった。
しかし、なにも反応しないわけにもいかない。
黙らせる意味も込めて印を組み、とりあえず分身を10体だした。