第12章 アカデミー
「お、サスケ。知り合いか?じゃあ、席はサスケの隣な!」
「いや、別に知り合いじゃ…」
立ち上がったのは"うちはサスケ"だった。
(うちはサスケ…。もしかして、隣の家の。)
まさか、同期だなんて思いもしなかった、隣の住民。
もちろん、昨日は家に着いてからは一歩も外に出てない。
つまり、初対面である。
彼の言っていることは正しい。
しかし、イルカ先生はサスケの制止を聞かず、結局席は隣になった。
『よろしくね、えっと、サスケくん?』
席に着き、挨拶をしたが、無視をされてリクは少し凹んだ。
(返事ぐらい、してくれてもいいじゃない!無愛想ね…)
しかし彼から、何か惹かれる感じがした。
「彼のそばにいなくては」なんて思う程に。
(なにこの感じ…。変なの。)
リクは、自分の気持ちに疑問を持ちながら席に着いた。
…クラスの女の子に睨まれた気がしたが、なにが理由が分からなかった。