第10章 別れ
イタチは、記憶を封印したら、木の葉までソラを届けてくれるらしい。
火影様に預けると、教えてくれた。
『兄さん、私、これがある限り、記憶がなくてもサスケと兄さんと繋がってるわ。』
誕生日にプレゼントしてくれた白い羽が3枚ついたイヤーカフ。それに手を当てた。
今まで、一度だって外さなかった。
きっと、これからも。
「ああ、俺もソラからもらったこれは、ずっと離さない。…ソラ、サスケを頼んだ。」
イタチはそう言ってペンダントに触れた。
『うん。記憶がなくても、気合いでサスケの元へ行ってみせる。』
イタチは笑い、「ありがとう」と言うと、ソラの頭をポンポンとたたいた。