第10章 別れ
最後の1本を食べ終えて、イタチとソラは森に入った。
「暫く会えなくなる。」
『うん、分かってる。』
今日、記憶を封印する。
(父さん、母さん、サスケ、イタチ兄さん、フガクさん、ミコトさん、うちはのみんな。暫くサヨナラ。)
頭でわかっていても、やはり辛くて、涙が出た。
その様子に、イタチは困ったように笑った。
「ソラ、今度会う時には、泣き虫直しとけよ?」
『何よ兄さん!酷いこと言うわ!』
冗談を言って、イタチが元気づけようとしている事が伝わったから、もう泣くのをやめた。
しばらくクスクスと二人で笑った。