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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第15章 ガーネット


ずっとこの先も…

智くんと一緒に居たいから。
触れられなくても…キスをできなくても…
俺は智くんの傍に居たいんだ。

「智くんには…申し訳ないことをしたと思ってる…」

あんな駆け引きで身体を手に入れてしまった。
あなたが跪くように導いてしまったのは、俺だ。

「許して…智くん…」

呆然とする智くんの頬を手で包んだ。

「ごめんね…本当に、ごめん…」

今になってわかったこととは言え…
初めて本当に好きになった人にする仕打ちじゃないよな…

「翔ちゃん…」
「…ん…?」

突然腕を引っ張られて、また俺はマットレスに押し倒された。

「俺は…許さないよ」
「え…?」

目を閉じると、ふうっと細く息を吐いた。

「もう、わかった…」
「智くん…?」
「翔ちゃんの本当の気持ち…わかったから…」

俺の髪に触れると、ゆっくりと指で梳く。
その顔は…とても、穏やかで…

「俺も…震えるよ…?」
「え…?」
「翔ちゃんに触れたら…震えるよ…」

その手が、俺の頬を包んだ。

「本当はダメだって思う…いけないって思うのに…でも翔ちゃんに触れたら、震えるほどしあわせだった…」

ゆっくりと顔が近づいてきて、唇が重なった。

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