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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第15章 ガーネット




「メンバーのスケジュール教えて」

いつものことだから、チーフも疑うことなく俺に全員のスケジュールを教える。

「いつもながら熱心だねえ…」

スケジュール管理をしてるアプリに、メンバーのスケジュールが一覧になって表示されてるのを、自分のタブレットに打ち込んでいく。

メンバーのスケジュールをと言いながら、俺の目はずっと智くんのスケジュールを追ってる。

オフのスケジュールを見ながら、笑いがこみ上げて来るのを抑えることができない。

「ほんと、ワーカホリックなんだから…」
「ん…?」
「スケジュールが埋まってないと安心できないんだろ?」
「そんなことねえよ」

チーフは、ずっと俺に付いてたマネで。
俺が嵐になってからほとんどの時間を一緒に過ごしてるから、気心が知れてるからこんな口をきく。

銀縁のメガネを上げながら、俺の顔をにやにやしてみてる。

楽屋はもう収録が終わってるから、人がいない。
チーフと明日以降の打ち合わせをして、これで家に帰れる。

「…あ…」
「ん?どうした?」
「いや…なんでもない」

智くん、今、空いてるじゃないか…
平日で、明日も午前中から仕事が入ってる。

だったら、この時間は家にいるはず。

また、笑いが込み上がってくるのを止められなかった。

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