第15章 ガーネット

俺よりも細い肩をマットレスに押し付けて、更にこの人の奥へと入る。

汗が噴き出て、二人の肌をもっと密着させる。
もっと抱きしめて、もっと俺のこと。

腰を打ち付ける湿った皮膚の音が寝室に響くのを遠い意識で聞いていた。

「あっ…ああっ…翔っ…翔ちゃんっ…」

しなやかな腕と足は俺に絡みついて…
奥の奥を蹂躙する俺の熱は、あなたの熱で縛られて。

「っも…すげぇ…」

歯を食いしばっていないと持って行かれる。

遮光カーテンの隙間から漏れてくる昼間の光と、淫らなあなたの姿だけでも達しそうになる。

「キス…もっとして…」

唇を重ねながらも、腰の動きを止めることができなくて。

粘膜と皮膚のこすれる感覚。
淫らな音と、あなたの息遣い。

背中をぞくりと駆け上がる背徳感。

もう何も俺を止める要素がない。

「も、イク…」

耐えきれずに絞り出した声に反応して、あなたの中がまた狭まる。

「くっ…ダメだって…そんな…」
「だってぇっ…翔ちゃんっ…俺もぉっ…」
「すげ…なんだこれっ…」

泡立つ血が騒ぎ出す

「あっ…ああっ…智っ…もうっ…」
「翔ちゃんっ…」

キツく抱きしめあって、その最奥に俺は果てた。

何度も何度も射精しながら、俺は堕ちていくのを感じていた

俺に跪いたはずのこの男に。



この泥沼に、嵌まり込んだんだ