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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第15章 ガーネット


キッチンから食用のオイルを持って戻ると、それを見て微笑んだ。

俺の手からボトルを奪い取ると、それを手のひらに出して自らの足を開いた。
ゆっくりと、俺の顔を見ながら自分の奥の奥に指先で触れる。

「んっ…あ…」

短い吐息を吐き出しながら、誘い込むような目で俺を見る。

まるで夢みたいな光景―――

大野智という人が、俺のベッドの上で股を開いて…
俺を受け入れる準備を自分でしてる。

そして俺はそれを何もできずにただ見てる。

息が苦しい

心臓の鼓動が加速度を増して
たまらないあなたの魅力に溺れる

この興奮状態…もう、我慢できない

「いいよ…来て…翔ちゃん…」


背徳感とか…
倫理とか…

なにもかもかないまぜになって。
俺の身体はカオスに浸る。

初めて入ったこの人の中は熱くて。
熱くて熱くて、焼けただれそうだった。

「あぁ…智…」

思わず出る吐息をごまかすように名前を呼ぶと、一層俺を締め付けて離さない。

「もっと…おく…ちょうだい…」

途切れ途切れの要求に、快感で意識が飛びそうになりながら腰を送り込む。

「翔…」

もっと、名前呼んでくれよ

「智…」

あなたの名前、呼ぶから

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