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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第15章 ガーネット


かわいいだって…?

そんなこと言われて喜ぶ男が居るのか。
なのに智くんは愛おしそうに俺を口に含みながら微笑んでる。

無理やり智くんの口から出ると、不思議そうな顔で俺を見上げた。

「なんで…?」
「かわいいだけだと思う?」
「え…」

唾液で光る唇に指を付けた。

「それだけだと思う…?」

もっと、見せろよ

「おいで」

スエットを上げると、智くんの手を取った。
そのまま寝室へと連れていく。

ベッドに投げ出すと、布団に沈み込んで俺に向かって腕を伸ばした。

「早く…翔ちゃん…」

馬乗りになると、ネルシャツのボタンを乱暴に外した。
上がる息がやばいくらいに苦しい。

でも、止まれなかった。
俺も智くんも。

途中までの駆け引きなんか、すっ飛んで行くくらい興奮してた。

真っ裸になると、貪りつくようにお互いの身体にキスをしまくった。

箍が外れてしまったら、もう何も関係ない。
ただ貪ればいい。

思うままに激しく貪ればいい。

この人に恋人が居たって、関係ない。
今、作り出したこの時間を目一杯愉しめばいい。



堕ちたのはあなたなんだから

跪いたのはあなたなんだから


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