第15章 ガーネット
びくりと身体が揺れるほど、感じてしまった。
なんだろ…これ…
「いい…?」
気持ちいいかと聞いてくる智くんは、さっきとは別人みたくて。
「だめだよ…智くん…」
ポーズは、取っておかないとね…
こんなことをさせたのは、俺じゃないって。
あなたの意思なんだからって。
「嫌…するの…」
「智くん…」
横向きで俺を咥えて、また見上げてくる。
咥えながら、挑発するように笑う。
「嫌いにならないか…確かめるの…」
その表情は、仕草は、濡れてる女みたいだった。
「もう…わかったでしょ…?」
肩に手を掛けても、俺を離そうとはしない。
「まだ…わかんない…」
「どうして…?」
「まだ…なの…」
さっきとは打って変わって…
まるで駆け引きを楽しむ娼婦みたいに俺を弄ぶ。
じゅるりと先端を口の中に含んで吸い上げられると、さっきよりも大きい快感が来て…
思わず震える。
「翔ちゃん…」
「な…に…」
ねだるように俺を見上げた。
「智…どうして欲しいの…?言わなきゃ、あげないよ…?」
俺のほうが理性が崩壊しそうだった。
こんなあなたが見られるなんて…
ゾクゾクする
もっと、感じさせてよ
もっと、生のあなたを