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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第15章 ガーネット


「うん…」

俺を見上げながら、まっすぐに答えた。

「男が…好きだよ…」
「そう…」
「軽蔑…する…?」
「いや?」

疑うような目で見る。

「嘘…だ…俺が、男と居るのを見たから、そんな態度取るんだ!」
「違うね」

掴まれた右手を解いて、智くんの顎を掴んだ。

「俺のこと信用しないからだよ」
「違う…」

またぽろぽろと涙が零れ落ちてきて。
俺の手を濡らしていく。

「嫌いに…ならないで…お願い…」
「智くんが最初に俺を疑ったんだよ?嫌いなのは智くんの方なんじゃないの?」
「違うの…翔ちゃん…違う…」


ゾクゾクする…

こんなあなた、見たことないよ

もっと見せて

もっと俺に…裸のあなたを見せて


「本当に…軽蔑しない…?」
「してないよ…わかるでしょ?」
「本当に…?」

泣きながら俺を見上げると、顎を掴む手を握った。

「こんなこと…しても…?」
「ああ…」

その手を、自分の顎から外すと手のひらに、唇で触れた。

「嫌いにならない…?」
「…ならないよ…」

そっと手を外して頬に触れた。

「智くんは…恋人が居るのに、俺に触れたいの?」

核心に触れてやった。

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