第15章 ガーネット
書斎に篭って、今までの冬季スポーツの取材したものをまとめる作業をすることにした。
平昌への準備はもう始まっていて、取材する競技なんかをスケジュールを見て決めていくこともしている。
その間の嵐としての仕事も、スケジュールを調整してもうほぼ固まっている。
今回はリオのように地球の反対側じゃないから、時差もないし季節差もない。
ただ、今年は北極振動の影響で異常な寒波が来ているから、現地でどの位寒いのか予測が付かなかった。
当日の天候で外の競技については、取材するかしないか決まったりもするから、スケジュールは流動的になっていて、急に別の競技の取材が入るかもしれない。
だから、取材予定の競技だけを調べておけば安泰ってこともなく。
過去にインタビューしたものやメモを引っ張り出してきて、日本にいる間にできることも考えておかなければならない。
暫くその作業に没頭した。
パソコンに向かって、資料を清書する作業に入った時、インターホンが鳴った。
書斎から出てリビングの外部モニターを確認しにいった。
そこに居たのは、俺のマネージャーだった。
「はあ?」
何しに来たんだろ。
なにか用事でもあるのか?