第14章 ライム
何度も、何度もキスが降ってくる。
「好きだよ…好き…」
合間で囁かれる言葉に、思考が飛びそうになる。
「言って…?ニノ…俺のこと好き…?」
答えようとするのに、唇をすぐ塞がれて…
いつまで経っても俺は答えることができなかった。
「ニノ…好き…」
「ん…」
あったかい…
心臓…あったかいなぁ…
「俺も…好きだよ…」
夢の中で、やっとお返事できた。
「…なんかあったの…?」
東京ドームの控室。
翔ちゃんがすっごい怪訝な顔で、ゲームをしてる俺を見てる。
「ん?」
「ん?じゃねえよ…なんかあったのかって聞いてんの」
「別にぃ…?」
潤まで、俺の顔見て…
「なんなの?」
「いや、なんなの?は俺たちのセリフだわ…」
潤がキャップを被り直して、こっちに身体を向けた。
「相葉さんとデキちゃった?」
「はあ?何いってんの?」
大野さんも困ったような顔してこっちをみてる。
「いや、何いってんの?ってこっちのセリフだけど…」
「え?」
「それ…なんなの?」
大野さんが指差す方を見たら、相葉さんがソファに座る俺のお腹に抱きついて爆睡してる。
「あっ…ちょっ…いつの間にっ!相葉さんっ…」
「うにゃあ!寝かせろ!俺は寝てないんだ!」