第14章 ライム
「ニノっ…落ち着けよっ…聞けって!」
「やだやだっ…違うっ…誤解だもんっ…」
だって…こんなこと…
知られてしまったら、傍にいられないじゃないか
嫌われるじゃないか
「聞けって!」
身体を離されたかと思ったら、マットレスに押し倒された。
すぐに相葉さんの顔が近づいてきて、唇が重なった。
「ちょっ…んっ…」
「聞けって…」
ちょっとだけ唇を離して相葉さんは俺を見つめた。
「…俺もおまえがすきなんだよ…?」
なに…
言ってんの…?
「え…?」
「彼女とは、別れたよ」
「え…?え…?」
「ずっと…名古屋の前から…俺、ニノのことしか考えらんなくなってて…こんな気持ちのままいられないから、別れたよ」
また顔が近づいてきて、唇が重なった。
あったかい…
「…別れたのに、スキャンダル被ってもらって…だから、俺…」
「え…?そうなの…?」
「だからニノには一生言わないつもりだったよ…?でもさ…」
そっと俺の頬を、相葉さんの手が包んだ。
「ニノも俺と同じ気持ちだって…わかっちゃった」
「相葉さん…」
「ごめん…ちゃんと最初に言えばよかった…」
愛おしそうに俺の頬を撫でると、またキスが降ってきた。
「触りたくて我慢できなかった…」