第14章 ライム
「かっ…」
かわいいだと!?
何言ってんだこいつ!?
「ぶっ…冗談だよ。おまえみたいなでっかいちんこ持った奴が、男なんかと寝ないってわかってる」
「はあっ?はあっ?はあっ?」
「ありがと」
「…へ?」
「初めて…俺にくれてありがとう…」
な、なんなのよ…調子狂うじゃない…
「べ、別に…そんなのいいもん。それに…」
「ん?」
「相葉さん、誕生日じゃん。良かった。これでプレゼントなしね?」
「ええっ…そんな…!」
「お誕生日おめでとう!もう、一生に一回のもんやったから、以後もプレゼントなし!」
「ちょっとぉ…ニノぉ…」
いつもの雰囲気になってきたから油断した。
相葉さんと目を合わせて笑ったら、いきなり布団を剥がされた。
「うわっ…」
ぐいっと腕を引っ張られて半身を起こされる。
また相葉さんの顔が目の前に来て…
じっと俺のこと見た。
まっすぐに、目を逸らさず。
「俺、凄く嬉しい」
「な、なにが…」
目を逸らそうとしたら顎を掴まれて。
また無理やり相葉さんの顔を見させられた。
「ニノの初めて貰えて…凄く嬉しい」
「し、知らないよ…そんなの偶然だし?」
何言ってんだよこのひと…
彼女居るのに
5年も付き合った彼女居るのに、嬉しがってんじゃねえよ
ちくん…
心臓、痛い