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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第2章 オセロ scene2


枕の下に隠しておいたものを取り出した。

「ん?」

中からリングを一対取り出すと、潤の左手の指にはめた。

「雅紀…?」

エンゲージリングにぴったりと重なるように、もう一個のリングが輝いた。

「潤も…これ、俺にして?」

もう一個を渡すと、潤は俺の左の薬指にリングを嵌めてくれた。

「雅紀…これ…」
「うん…あのね、潤。俺のほしいもの…」

潤のびっくりした顔を掴んでキスをした。

「潤の…これからの人生、ちょうだい?」
「えっ…」
「これ…マリッジリング…」

エンゲージリングと重ねて、一層の約束を…
これからの人生を一緒に過ごすって約束を…

俺にくれないか?

「俺と…結婚してください」
「雅紀…」

潤の目にみるみる涙が溜まった。

「あたり…まえだろ…」

ぽろりと一粒、涙がこぼれ落ちた。

「一生…おまえしかいねえよ…」
「潤…」
「おまえがいないと…生きていけねえもん…」

泣き出した潤の身体をぎゅっと抱きしめた。

「ありがとう…誕生日プレゼント、嬉しい」
「バカ…俺が言おうと思ってたのに…」
「だってエンゲージのときは潤からだったから、マリッジは俺から贈りたかったの」

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