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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第2章 オセロ scene2


俺のバスローブの胸に顔をこすりつけると、潤は俺を見上げた。

「雅紀…一生、傍に居ろよ?」
「潤もな…傍に居ろよ?」
「うん…」

ぎゅううっと抱き合って、そのまま俺たちは眠ってしまったようだった。

翌朝起きると、潤の姿はベッドになくて。
あんなに寝起きが悪いのに、どこ行ったんだ?

リビングに出ていくと、ノートパソコンを広げてる潤が居た。

「どしたの?仕事?」
「ううん…ほら、これ見ろよ」

潤が見せてくれたのは、海外の小奇麗な教会で…

「なに?これ」
「結婚式、しようよ」
「えっ…」
「二人だけでさ…いいだろ?新婚旅行と一緒にしよ?」

青い空に、青い海。
そこが見渡せる丘に建つ教会は、とても綺麗だった。

「うん…うんっ…」
「よし!決まりな!マネージャーに言っとく」
「ありがとう…潤」

潤は俺を見上げて、にっこり笑った。

「雅紀、俺の奥さんになったんだなあ…」
「は?潤が俺の奥さんだろ?」
「えっ…」
「だって俺がプロポーズしたんだから…」
「いやいや待てよ…エンゲージ贈ったのは俺だぞ?」
「大体俺は男だっつーの!」
「俺だってどっからどう見ても男だろうが!?」
「はああ!?」

ぐっと潤と見つめ合ってたら、ぶはっと笑ってしまった。

「ま…どっちだっていいわな…」
「だな…俺たち男同士だもんな…」

リビングに朝の光が差してくる。

二人で握りあった左手を、光の中にかざした。

その光は、エンゲージリングとマリッジリングを弾いて、俺達の未来を照らしているようだった。



指輪の内側に刻んだ言葉…


”Eternity”


潤のくれた指輪と合わせると


”絶対に別れない、永遠に…”





そう、俺達は絶対に離れない。





この先、なにがあっても俺の帰ってくる場所は


潤…おまえのところだよ。






「愛してるよ…雅紀」
「愛してるよ…潤」






4つの指輪が重なった―――






【END】
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