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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第14章 ライム


目が覚めたら、ベッドに居た。

いつの間にか寝てたのか…

ほんのりとボディソープの香りがした。
風呂にでも入れられたのか、俺はバスローブだけ着てた。

身体を起こして周りを見渡した。

「相葉さん…?」

ベッド際に、俺に背中を向けて座ってた。

遮光カーテンは朝開けたまんまで…
真っ暗な部屋に、外から街の明かりがぼんやりと差し込んでる。

その中に滲むように、相葉さんは居て。


どっかにいっちゃいそうだった


「相葉さんっ…」

ぶつかるように背中に抱きついた。

「わ…びっくりした…」

その声を聞いて、途端に頭が冷静になった。

何やってんだ俺

「っ…」

慌てて相葉さんから離れると、布団に潜り込んだ。

「…あにしてんだ…?」
「し、知らないっ…」

だって…どっかいっちゃいそうだったんだもん…

みしりとマットレスが鳴って、傾いた。
相葉さんが俺の方まで来て、布団を少し捲くった。

「顔、見せろよ」
「やだ」

ふうとため息の音が聞こえた。

「俺さぁ…やっぱバカじゃなかった」
「…え?」
「だってさ、おまえも一緒だったから」
「な、なんのことよ…」

思わず布団から顔を出すと、相葉さんの顔がすんごい近くにあった。

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