第14章 ライム
「…目閉じてたら、あの便所って言ってた人と変わんねえだろ?」
「ちょっ…待ってってばっ…!そういうのダメだって相葉さんが言ったんじゃんっ…」
「俺がいいって言ってんだよ!おまえの便所になってやるよ」
「相葉さんっ…やだっ…」
ものすごい力で、抵抗できない。
無理やりジーパンに手を突っ込まれて、握り込まれて暴れることもできなくなった。
「やだぁっ…やめてよおっ…」
本気で抵抗してるのに敵わない。
突然出てきた涙がボロボロ止まらなくて、息も詰まって苦しい。
「なんで…?」
「やめて…お願い…」
「なんでそんな嫌がるんだよ…」
突然、力が緩んだ。
見上げると、相葉さんは絶望したような顔をしてて…
「え…?なに…?」
もう混乱して、何が何だか分からない。
「そんなに俺に触られるの…嫌なのかよ…」
「ちがう…」
嫌じゃ、ない…
ホントに嫌じゃない…
だけど、こんなの…
「嘘つくなっ…」
また相葉さんの腕に力が入って、今度は強引に半身を起こされた。
痛い…心臓がちくんちくん痛い…
「嘘じゃないっ…でもこんなの嫌だっ…」
「じゃあどんなだったらいいんだよ。なあ…好きだって言いながらやればいいの?そういうの面倒くさいって言ったのおまえだろ?」