第14章 ライム
慌てて解錠ボタンを押すと、相葉さんはマンションの中に入ってきた。
「な、何しに来たんだ?」
思わず玄関を開けて外で待ってたら、すぐに相葉さんの姿が見えた。
「どうしたのよ…」
なんにも答えないで、俺の部屋に黙って入っていった。
「相葉さん!」
玄関の鍵を締めて追いかけると、勝手にリビングに入っていって。
どっかりとソファに座り込んだ。
「今日泊めて」
「え…別にいいけど…」
なんだろ…引っ越しの準備でもしすぎたのかな…
以前はよくこんなことあったけど…最近はもう泊まりに来ることなんて珍しくなってて。
相葉さんの横に座ると、ちょっとだけ言葉を探した。
…なんでだろ…
やっぱり俺、ちょっと怖いなって思ってる。
相葉さんの領域に踏み込むのが、こわい。
突然、がしっと腕を掴まれた。
「ニノ…」
「え…なに…?」
凄く、凄く真剣な顔してる。
「…今日抜いた?」
「は…?」
「やってねえなら、やってやるよ」
「ちょっと…何いってんの?」
突然、乱暴にソファに押し倒された。
「なっ、に!?」
「やってやるよ。目、閉じてろよ」
「待って!ちょっ…」
強引に俺のジーパンに手を掛けると、ボタンを外した。