第14章 ライム
次の日、仕事が終わってまっすぐ家に帰った。
明日から三日間、東京ドームでコンサートだからNHKでの打ち合わせはかなり時間を食って。
かなり頭使って、ヘトヘトだった。
家に入って、スマホをみたら0時前。
「あ、やべ…」
急いで相葉さんにラインを打って。
送信ボタンを押さずに、待機した。
「よし…」
0時ちょうどに送信ボタンを押してやった。
毎年の習慣だし、メンバーには出来る限りこうやってる。
暫くしたら、嵐のグループラインがうるさく動き出した。
大野さんの時みたいに、相葉さんの昔の懐かしいのとか恥ずかしいのとか、写真たくさん流れてきて。
思わずちょっと見入っちゃった。
「ふふ…懐かしいなあ…」
ぼけっとソファに座りながら、写真を見てた。
明日はドームの入り時間は遅く設定されてる。
東京ドームは2回目だし、ほとんど変更点もない。
だからのんびりと行ける。
「ちょっと飲むかな…」
ビール一缶だけって思って立ち上がった時、インターホンが鳴った。
「…は…?」
誰だこんな夜中に。
恐る恐るモニターを見ると、そこに映っていたのは相葉さんだった。
「えっ…ええっ…」
思わず二度見してしまった。