第14章 ライム
…やべえな…
なんだか知らないけど、ちんこが元気だ…
思い出しちゃったら、なんかむくむくしちゃってるわ…
どうしよう。
こんな半勃ちで風呂入れねえや…
「あ、あー…えっと、ひげそり忘れた」
「あ?俺の貸してやるよ」
「い、いや、ちょっと取りに行ってくるわ」
そう言ったら、相葉さんの顔にちょっと陰ができて。
「ああ…じゃ、先行っとく…」
あ…やっぱり、凹んだ…
「ち、違うからねっ」
「え?」
「だ、だから…一緒に風呂入りたくないわけじゃないからね?」
「は?」
「お、俺ちょっとその…」
もう…半勃ちだから治まるまで待つとか言えないだろうが…
「えっと…」
もじもじしてたら、相葉さんは増々泣きそうな顔になった。
「いや。無理すんな…あんなことした俺が悪いから…」
「だからっ…違うんだって!」
ああもう…どうしよう。
「いいって。俺、行ってくる」
「あ…」
そのまんま、相葉さんは風呂に向かって。
俺はトイレに向かった。
「もう!俺のバカ…」
また胸がちくんちくんする。
なんだろ、これ…
結局、名古屋では相葉さんは凹んだままで。
そりゃ若い頃みたいに、あからさまなことはなかったけどさ…
でも、そんな相葉さんの姿見てるのが、正直つらかった。