第14章 ライム
それから皆でご飯食べて。
腰の状態を確認するのに、マッサージ室で整体してもらったりして時間は過ぎていった。
その間にもメンバーそれぞれ仕事なんかもあったりして、控室は常に人が出たり入ったりしてる状態だった。
「開演三時間前でーす!」
開演前コールもだんだん間隔が短くなってくる。
「はぁ…やるか…」
もう、この段になって相葉さんの顔を見る度にちんこ押さえてたら本番に差し支える。
いい加減、和解しないと…
「相葉さん」
「な、なんだよ」
隣のソファに座ってる相葉さんに正座して向き合うと、ちょっと身体を離された。
「いい加減にしなさいよね」
「なっ…俺だけかよ!?おまえだって!」
「ああ…もうわかった!わかったから!」
ぐしゃぐしゃっと頭を掻くと、相葉さんに向かって頭を下げた。
「すまん!」
「は、はあ…?」
「元はと言えば、俺のせいだから…だから、ほんと勘弁して?」
「や、やめろや…」
「本番、ちゃんと乗り切りたいから」
「ニノ…」
「だから…その…どうしたらいいかな?」
「や…まあ…俺の方こそ。ごめん」
相葉さんもソファに正座して、俺に向かって頭を下げた。
「どうしたら…いいんだろうな…?」