• テキストサイズ

カラフルⅣ【気象系BL小説】

第14章 ライム


「俺、今までほんと周りに馬鹿なことして迷惑かけたから、絶対そういうことで迷惑かけないようにしようと思って」
「だ、だからってなんで俺の性欲処理するって発想になるんだよっ!」
「んだーっ!だからあっ…ほんとそれは考えがぶっ飛んだっていうかさ…」

焦ってまた顔が近づいてきた。

「んぎゃーっだから近いって顔っ…」
「おい、聞けよっ!」

正面から見てられなくて避けた顔の顎をがっと掴まれて、相葉さんの方を向かされた。

…なにこれ…

何でこんな体勢になってんのよ…

まるでキスでもするみたいな、近さ。

相葉さんもそれに気づいたみたくて、息を飲んだ。

暫くそのまま動けなかった。
緊迫した空気が俺たちの間に流れて、微動だにできない。

みるみる真っ赤になっていくのを、すっごい近くで見た。
つられて俺もまっかになるのがわかった。

な…なんなのよこれっ…

そう思うのに声も出ないし、相葉さんの馬鹿力で掴まれてるから動くこともできない。

喉が干上がるかと思うくらい…なんだかわからないけど緊張した。

「は…離して…」
「だから…その…誤解、だから…」
「わかったから…離して?」

やっと、馬鹿力が緩んだ。

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp