• テキストサイズ

カラフルⅣ【気象系BL小説】

第14章 ライム


案の定、反省会でぶちぶちと相葉さんは怒られてる。
俺はそれを聞き流しながら、いつもどおりゲームに夢中になってた。

「すいませんでした…」
「あのな。おまえもいい年なんだから。謝るくらいなら、どうして自分で調整できないんだ。何年この仕事やってんだ」
「…はい…」
「人に見られる職業だってわかってるよな?どうして表面だけでも取り繕えないんだ…」

呆れたように吐き捨てると、楽屋はシーンとした。

…それは

一番、この人が苦手とするとこで…

そんなことわかりきってるのに、今日はあんまりにも不甲斐なかったから、チーフはキツく言ってるんだってわかるんだけど…

「もー、いいじゃん?後は、俺が引き取るよ」

それに、今日の不調…もしかして俺のせいかなって…

だから、助け舟だしたら皆ほっとしちゃってさ。
なんだよ、チーフまで…

普段あんまりこういうことで俺たちに説教することがないから、やっぱり心苦しかったんだろう。

「じゃあ、ニノ、あと頼んだよ…」

ミーティングがバラけても相葉さんは俯いて顔をあげようとしない。

そんな空気の中、大野さんが俺に声を掛けてく。

「…まじで、一人でアレの面倒みんの?」
「おまえが言い出したんだろうが」

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp