第2章 オセロ scene2
リーダーの腕を捕まえてミーティングテーブルに座った。
「ほえ…?」
リーダーを挟むように、俺と潤が座ったから目を白黒させて俺と潤を交互に見てる。
「ガトーショコラ…俺も、好きなんだよね…」
「そっか!松潤、チョコレートすきだもんね!」
リーダーはにこにこして潤のほっぺをつついた。
「うん…だから、俺も選んできたんだ。店」
「まじで~?松潤が選んだのって、すごい味がしっかりしてそう」
「…なんでだよ…」
「濃いから?」
ぶふぉって吹き出した俺にリーダーが寄りかかってきて、一緒に笑った。
「…顔の濃いのは生まれつきだろうがぁ…」
ぶすっとして、ハットを深く被って拗ねちゃった。
そのうち、ニノと翔ちゃんもなんか参加してきて、5人で雑誌を見ながら大盛り上がりしてた。
今度の東京では、みんなでケーキ食べる約束しちゃった。
…そういえば…
俺達のこと、この人達あっさり受け入れてくれたなぁ…
普通だったら、拒絶されてもしょうがないのに…
おまけに誂ってくれちゃってさ…
「俺、仲間にも恵まれてんな…」
「ん?」
帰りの車で思わず呟いたら、潤が俺の手をぎゅっと握った。