第2章 オセロ scene2
「わかんね。俺、すっげー満足してるからかな?」
「満足…?」
すりっと俺の尻を撫でていく。
「…雅紀が居れば…なんもいらねえよ…」
「潤…」
俺も…俺もいっしょだよ…?
ぎゅっと潤を抱きしめたら、潤も俺を抱きしめた。
「雅紀も…一緒…?」
「うん…一緒…」
そのまま俺たちは暫く抱き合った。
「くしゅっ…」
潤がくしゃみをして、気まずそうな顔をした。
「風呂、行こっ…」
「おうっ…」
俺達は手を繋いで、風呂場に駆け込んだ。
世間から見たら…
俺達の関係はアブノーマルで、生命の倫理とやらに反することなのかもしれない。
けど、俺達はやっと出会ったんだ。
自分が自分らしくいられる場所…
自分が自分でいられる場所…
心から、しあわせだと思える場所
それが、潤なんだ
「おはよー」
次のレギュラーの収録日。
俺と潤は一緒に楽屋にはいった。
「おはよ」
「はよー」
「はよう」
口々に挨拶を返してくれるメンバーとマネたち。
翔ちゃんが顔を上げて俺達を見た。
「お。ラブラブっすね」
俺と潤は手を繋いでいた。
「交際宣言から大胆ですねえ~…」
ニノが誂うように言うけど、全然気にならなかった。